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社長と頭取の違いとは?呼び名が異なるだけで上下関係はありません

法律に関係する言葉
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一般的に、企業の最高責任者を「社長」と呼びますね。

ですが、銀行ではよく「頭取」という言葉が使われます。

どちらも会社を代表するトップの職ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?

社長と頭取のどちらが上だとか、どちらが偉いのかという疑問もあるようですが、実は両者にそのような上下関係はありません。

この記事では、社長と頭取の違いを分かりやすく説明しています。

社長と頭取の違いを簡単にまとめると?

結論から言うと、社長と頭取はどちらも企業の最高経営責任者を指す言葉であり、基本的に大きな違いはありません。

一般の企業の最高経営責任者を「社長」と呼び、銀行などの金融機関の最高経営責任者を「頭取」と言います。

要するに

  • 社長:一般企業の最高経営者
  • 頭取:銀行などの金融機関の最高経営者

となり、会社の種類によって、呼び方が異なるというだけなんです。

もちろん、銀行とその他の企業では業務が異なるので、社長と頭取の仕事や責任の範囲が異なることはあります。

ですが、どちらも企業のトップで、対外的に会社を代表する者という点では同じです。
そこに大きな違いはないということです。

社長とは?

では、社長について詳しく説明します。

「社長」という用語は、通常、会社や組織などで「○○社」と名付けられた団体の最高責任者に対して使われます。

ただし、日本の会社法においては、社長という役職に関する具体的な言及はなく、法律上は「代表取締役」という表現が用いられ、会社の対外的な代表者としての役割が強調されます。

実際には、多くの企業が自社の定款において社長や副社長などの役職を設け、これらの中から代表取締役を指名しています。

その結果、多くの場合、「代表取締役社長」が正式な肩書きとなっています。

「○○社」という名称を持たない組織では、トップの肩書きは様々で、「理事長」「事務総長」「所長」「会長」「CEO」など、組織の規模や性質、社内の規定に応じて変わります。

公的機関では、「局長」や「長官」などの肩書きが一般的です。

また、一部の企業では、会長、副会長、社長、CEOなど、複数の高位役職が存在し、外部から見ると、どの役職が最も権限を持っているのかが分かりにくいこともあります。

この場合、どういう役職名であっても、取引を行った相手が代表権を持っていると信じるに足る事実があれば、会社はその責任を負わなければならないことになっています。

頭取とは?

続いて、頭取について説明します。

「頭取」という言葉は、伝統的に銀行業界の最高位の役職者を指すために使われます。

頭取という呼称が銀行に限定されている理由については後ほど詳しく触れますが、最近では銀行業界でも「社長」という肩書を採用している事例が増えています。

特に、大手銀行の持株会社や信託銀行では、設立当初から「社長」を経営の頂点として採用するのが普通です。

また、金融セクター内でも、信用金庫では「理事長」が、証券会社や保険会社では「社長」がそれぞれのトップにあたる肩書として用いられています。

例外的に、日本の中央銀行である日本銀行のトップは「総裁」と呼ばれますが、これは法律によってその名称が定められているためです。

このように、金融業界では組織の種類や法的な背景に応じて、トップの呼称が異なります。

金融業界ではなぜ頭取と呼ぶ?

では、なぜ頭取という言葉が、銀行などの企業のトップを指す言葉になっているのでしょうか?

実は、明治時代初期の1869年に、明治新政府が為替業務を行う「為替会社」を設立した際、その組織の代表者を「頭取」と名付けたことが始まりです。

この新しい役職名は、1872年に制定された国立銀行条例においても採用され、「銀行のトップ=頭取」という用語が業界に定着することとなりました。

また、頭取という言葉の起源は、雅楽における「音頭取り」に遡ります。

ここから、「頭取」という言葉は、能や歌舞伎で小鼓を演奏する三人組の中心人物を指すのに使われるようになり、広い意味で「音頭を取る人」や「集団を統率するリーダー」という意味で用いられるようになりました。

さらに、歌舞伎の楽屋係や相撲の興行で力士をまとめる人物にも「頭取」という称号が使われることにつながりました。

そして、この伝統的な背景を持つ言葉が、明治時代初期に為替業務を扱う新設された「為替会社」の代表者の呼称として選ばれ、銀行業界における最高責任者の称号として確立されたというわけです。

まとめ

社長と頭取は、どちらも企業の最高経営責任者を意味する役職ですが、その呼び名の違いは企業の種類によるものです。

具体的には、一般企業では「社長」、銀行や金融機関では「頭取」と呼ばれることが多いです。

この区別は、業務内容の違いよりも、伝統や業界の慣習に基づくものであり、基本的な役割に大きな差はありません。

一見するとややっこしく感じるかもしれませんが、この違いを押さえておけば簡単ですね。

また、会社法では「支配人」いう役職もあり、こちらも社長と混同しやすい役職名です。

ただし、頭取と社長の違いとは全く異なり、法律上明確に区別されています。

詳しくは以下の記事で解説しているので、ご参照くださればと思います。

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